ケイカル板とアスベストの関係は??
投稿日:2025.01.08
ケイカル板とアスベストの関係は??
天井などに多く使用されていますケイカル板。ここではケイカル板の概要、種類、アスベストとの関係を記載いたします。
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ケイカル板とは?
ケイカル板とは、けい酸カルシウムを主成分とする建材で、軽量かつ頑丈であることから多くの現場で利用されています。
この建材は、建築物の壁や天井などに幅広く使用されており、断熱性や防火性に優れていることが大きな特徴です。
製造工程では繊維を混ぜて強度を高めるケースがありますが、近年はアスベスト以外の安全性の高い繊維が主に使われています。
古い建物などに取り付けられたケイカル板には、まれにアスベストを含む製品もあるため注意が必要です。
ケイカル板には1種や2種、さらに密度や物性の異なる商品が存在しています。特に1種は用途の幅が広く、内装や外装の仕上げ材として使われるケースが多いです。
一方で、建築物にどの種類が使われているかは、設計図や製品のラベルを確認しないと分かりにくいため、作業時には事前調査が不可欠です。
また、施工性が高いというメリットから、リフォームや改修工事で追加される場合もあります。
しかし、定期的な点検や交換時期を把握しておかないと、経年劣化によるひび割れなどが発生することがあります。耐用年数や品質を正しく理解し、安全性を保つことが重要です。
けい酸カルシウム板はどのような場所に使われているのか
けい酸カルシウム板はさまざまな特性から、多彩な空間での利用が見られます。
まず住宅では、壁や天井の仕上げ材に用いられ、耐火性や防音性の向上に貢献します。古い建物で使用されている場合、アスベストを含むケイカル板の可能性もあるため、リフォーム時には事前調査が必要になります。
商業施設やオフィスビルでは、耐火区画や非常口周辺など、火災時の安全性が求められる場所に施工されることが多いです。また、断熱性が高いため、冷暖房効率を高める目的でも活用されます。
さらに、鉄道駅や公共施設でも、耐震や防火性能を確保するために用いられています。大規模な建築物ほど内装・外装の部材にケイカル板が使われる傾向が強く、環境条件に合わせた適切な種類を選択することが重要です。
ケイ酸カルシウム板 1種 2種 違い
ケイ酸カルシウム板には1種と2種があり、その違いは主にかさ比重(同じ体積における重さ)で分けます。
ケイ酸カルシウム板第1種:比較的薄くて重い(厚4mm~10mm)、内装ボードや天井材などに使用されている。
ケイ酸カルシウム板第2種:主に分厚くて軽い(厚12mm~70mm)、鉄骨の耐火被覆材などに使用される。
ケイカル板とアスベストの関係
ケイカル板は現在では非アスベスト製品が主流ですが、古い建物に使用されている製品の中にはアスベストが含まれている場合があります。
過去には強度や耐熱性を高める目的でアスベストが使われていたことがあり、アスベスト含有建材とされる可能性があります。
このような建材を解体・改修する際には、法令に従った事前調査や除去作業が義務付けられています。
ケイ酸カルシウム板はアスベストレベルはいくつですか?
アスベストレベルは種類に応じてことなります。
けい酸カルシウム板第1種は、「レベル3」のアスベスト含有建材に該当します。レベル3の建材は比較的アスベスト飛散のリスクが少ないとされていますが、湿潤の上、隔離養生をした上での作業が求められます。
けい酸カルシウム板第2種は、「レベル2」のアスベスト含有建材に該当します。レベル2の建材はレベル3よりも注意が必要であり、レベル1と同程度の高い飛散防止・暴露対策が必要とされています。
アスベスト含有ケイカル板の見分け方
見た目や触感だけで確実にアスベスト含有か否かを判断するのは難しいとされています。
一般的に、小口が層状になっている、針先を刺すと若干刺さる、白色に近い断面をしているなどの特徴が挙げられますが、最終的には専門的な分析が必要です。
もし対象の建材が古いものや製品ラベルの情報が不明な場合は、弊社の専門検査機関に依頼して検査を行うことが推奨されます。
また、事前調査を怠って工事を行うと法令違反となる可能性がありますので、必ず事前に正当な手続きを踏むことが重要です。